第1回 石(いし)について |
『石』とは何でしょうか? 辞書で調べてみますと、岩石が水流などによって小さくなった物。岩より小さく、砂より大きい物。 となっています。 では『岩石』とは何でしょうか? 幾つかの鉱物や生物の変質体などの集まりによって構成される天然の固結物質。 となっています。 岩石は成因によって大きく3種類に分けられます。 『火成岩』(かせいがん) マグマが冷却・固結して出来た物。 『堆積岩』(たいせきがん)礫・砂・泥、または火山灰や生物遺骸などが、水底または地表に堆積し固結した物。 『変成岩』(へんせいがん)強い熱や圧力を受けて形成された物。 それぞれの岩石はもっと細かく分類されますが、ここでは代表的な物だけ紹介致します。 火成岩 = 安山岩(あんざんがん)、玄武岩(げんぶがん)、花崗岩(かこうがん)など 堆積岩 = 砂岩(さがん)、凝灰岩(ぎょうかいがん)、琥珀(こはく)など 変成岩 = 大理石(だいりせき)、千枚岩(せんまいがん)、片麻岩(へんまがん)など 塀や蔵などに使われる『大谷石』(おおやいし)は緑色凝灰岩で堆積岩に属します。 お墓や灯篭などで一般的に使われている石をよく『みかげ石』と言われていますが、 日本で言う御影石とは、花崗岩の事を総称して御影石と呼んでいます。 その語源は兵庫県東灘区御影地区で採石された花崗岩で、大正から昭和の初め頃にこの石が 全国に知れ渡り、その地域の名称にちなんで花崗岩=御影石と呼ぶようになりました。 現在日本で使われている国産石材は数十種類、 世界中(中国、インド、韓国、南アフリカ、ヨーロッパ、アメリカなど)からは数百種類の石材が輸入されています。 |