当社は初代から『モルタル』での外柵工事を行っております。 『弾性接着剤(変成シリコン)』や『エポキシ系接着剤』は 一切使用しておりません。 |
理 由 1 |
接着剤の殆どは樹脂ですので必ず経年で劣化致します! 各メーカー内では耐候試験等で20年以上は保つとされてますが、 弾性接着剤の特徴でもある“伸びる”機能は、石材に染み込んだ水分や 厳寒地で降り積もった雪が凍結した時に外柵を押し開き、 長い年月で繰り返され、やがてズレて崩れる恐れがあります。 あるデータによると寒冷地で7~10年位、 温暖な地でも10~15年位で接着剤と石材の縁が切れるそうです。 |
茨城県のある現場で見つけた他社施工の接着剤を使った外柵工事の一例です・・・ いつからこのようになっているのかは分かりませんが、 石碑の建て年号から計算すると13年位経ってました。 |
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目地の部分しか接着剤がついてませんでした・・・ | こうなっては手遅れです・・・ |
『ジョイント金具』や『留め金』を使える場所ではありませんでしたが(見える所なので)、 結局は接着力が無くなったらこのようになるのです。 当社ではこのような設計も致しませんし、当社の施工方法でしたらこのようにはなりません! |
理 由 2 |
『エポキシ系接着剤』は『弾性接着剤』よりもはるかに高い強度を持っています。 しかし! 花崗岩(一般的に使われている外柵材)の石材表面の剥離強度と比較すると、 この接着剤の方が強いのです。 従って石を大きく揺さぶるような地震が発生した時には、 石自身が耐えられず接合面が壊れてしまうのです。 |
以上の理由から当社の外柵工事は、『弾性接着剤』や『エポキシ系接着剤』を 一切使用しないで下記1~3までの作業を致しております。 |
1. 全ての合口には切込みを入れます。 モルタルが切込みをした形になるので石同士がズレるのを防ぎます。 縦目地にはつぎトロを入れるので更に噛み合います。 |
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2. 更に腰石の内側4か所にはステンレス製のジョイント金具で固定します。 | |
3. 更に腰石上部の接合部分にはステンレス製の木の葉や筋かいを使います。 そしてつぎトロを流して接合部を一体化します。 |
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詳しくは『お墓が出来るまで』の『外柵工事』をご覧下さい。